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松本第一高校で個性・能力を伸ばそう

校長 山﨑猛

大正デモクラシー期の自由主義者・植原悦二郎先生により、「世界に通用する人材の育成」を目標に創設された本校は、今年で創立58年を迎えました。この間、校名の改称や新校舎の建設などのほか、特色ある教育課程を編成した学科とコースを設け、人として調和のとれた生徒の育成をめざして教育活動を展開して参りました。こうしたなかで、我が国の国際化、情報化の急速な進展にともなう社会構造の大きな変革により、生徒たちが知識基盤社会のなかで新たな価値を創造していく力を育てることが、いま高校教育に求められています。具体的には、学習面では知識・技能の確実な習得とそれを基にした思考力・判断力・表現力の育成。そして、こうした新しい学力を評価する大学入学者選抜の改革。いわゆる国の高大接続改革がいよいよ来年度から始まります。

この大きな改革に対応するために、このたび本校の教育は新たなステージへ完全リニューアルしました。それは、カリキュラムを変更して探究型の学習形態へ移行するとともに、普通科のコース制をさらに充実させて多彩な学びのステージを設定したことです。普通科には、国公立大学への現役合格を目指す「SS特別選抜コース」と、心技体の錬成を科学的に追求する「スポーツサイエンスコース」の既設コースに加えて、新たに、学際的な学びから思考力を伸ばす「文理選抜コース」と、総合・専修・美工の3系統を選択できる「学術探究コース」を設け、生徒たちは主体性を持って他の多様な人々と協働して学ぶ態度を養うことができます。食物科は卒業と同時に「調理師免許」を取得できる県下唯一の専門学科であり、栄養学、衛生学など食品に関する専門科目のほか、日本・西洋・中国料理と製菓に関する調理技能を一流の講師陣から深く学ぶことができます。

特別活動では、野球部・柔道部・空手道部をはじめとする運動系クラブと吹奏楽部・棋道部・俳句部などの文化系クラブ、さらには文化祭「香椿(さんちん)祭」の成功に向け頑張る生徒会など、自発的、自治的な活動が活発に展開されています。一方、視点を変えていまの高校生の置かれている状況を考えたときに、決して明るくはない現在という時代の困難と、青春という個としての困難の二つに直面しつつ、生徒たちが勉強や特別活動を続けていくことは大変なことだともいえます。

トンネルの むこうにみえる僕の春
かすかなれども いつか我が手に

これは、皇居で行われる新年恒例の「歌会始」で披講された高校生の作品です。この歌をとおして、若者の気持ちの本質は、その内面がいかに矛盾と混沌に満ちていようとも、その「命」は正しい方向に伸びていく本性を宿している、と受け止められます。私たち教職員は、こうした若者の本質を大切にしながら日々の教育活動に当たりたいものだと思います。

本校の特色を理解し、自分の個性や能力を磨き、更に伸ばしたいと願う生徒諸君の入学を心からお待ちしております。

松本第一高等学校
校長 山﨑猛